部屋が寒い

だいたい寝ています 起きている間のことを書く

拝啓この手紙(涙)

この記事は、Kumano dorm. Advent Calendar 2023(https://adventar.org/calendars/9087)の18日目の記事です。毎年書いてるけど過去の記事は非公開にしちゃってたり消しちゃってたりするなあ。昔の私は楽しそうに文章書きますね。

 

てか、1回生の私みたいに可愛げのある文章は書けなくなった。季節のことも好きな人のことも幼い頃の思い出も、あんなふうにはもう書けない。思えば熊野寮での4年間は何を聞いても何を見ても、19歳の自分が捉えた景色を下敷きにして考えることしかしてこなかったような気がする。つまらなくなったのは当然の帰結だと思う。いまの私が送っている生活とか、1回生の私に教えてあげたらがっかりされるような気がする。でも書くことないし書くね。

 

あなたはよくチャリの鍵をなくしていたけど、私はチャリ本体をなくして全く乗らなくなったよ。鍵は使わないからなくさなくなったよ。あと、チャーハンを作るのがちょっとだけ上手くなったよ。ポテチに生クリームをかけて食べるやつはもうしてない。喫煙所にいる人たちと朝まで話すようなことは滅多になくなって、部屋にいる時間は相変わらず結構長い。でもあなたよりはよくコンパとかにも出てるかな?

 

後輩ができることに不安を感じてるかもしれないけど、3年も上回生をやってると懐いてくれる人もたくさんできるよ。あなたは確かに後輩気質ではあるんだけど、年上が多い環境に適応しようとしてそうなっているところも多分にあると思うの。後輩が増えてきたら自然と、舐められてるダメな上回生の振る舞いをするようになって、それを許してくれる人たちと仲良くして、意外と楽しく生活できるよ。あとは、6個とか7個上の先輩だけじゃなくて年の近い女子寮生と友達になれる機会が年々増える。あなたがやろうとしてる新歓はちゃんとうまくいくし、今のところ続いていってるよ。寮を好きな気持ちは残念なことに年々小さくなっていく。でも入ってよかったっていう気持ちを撤回とか修正する気になったことはない。

 

好きでもないバイトは今すぐに辞めたほうがいい。あれから麻雀を打ちたいと思うことなんて一度もありませんでしたから!

 

夏が苦手で冬が好きなのも飽き性も冷え性も恋愛体質も変わってないけど、どれもあなたほど似合わなくなったよ。顔は全く変わってなくて、太りも痩せもしなかった。夏はいつも派手なワンピース。おばあちゃんに作ってもらった服は今も着てる。夏といえば、あなたが夏に旅行なんてありえないと私も思うけど、実は結構楽しめるほうだった。湖水浴場って石が多いんだよ。

 

一番悲しいこと、私はあなたみたいに、綺麗だと思ったものを覚えていられない。今年見たものなら、キンミヤの水色、後輩とトラックの荷台に乗って西部に行ったときの、思ったより星がよく見えた空、答志島で拾った貝殻、好きな人の目頭の形とか、小松海佑の新ネタライブのフライヤーはずるいかな?それくらい。難しいこと考えるのは苦手だよね。私はもっと苦手。人のそばにいるのが好きだよね。私はもっと好き。あー、あなたに勝てるところが1つだけあるみたいでよかった。

 

あなたは私よりもずっといろんなことを考えて、死にたくても一生懸命やり過ごしてたくさん寝て、思いついたことはとりあえずやって、ちょっと楽観的すぎるくらいで、なんか、ほんと充分だよ。それ以上にやるべきことなんて何にもないけど、何かひとつ提案するなら、家族のことをもっと考えてみるといい。家を出る時に自分が何を心配してたか忘れないで、帰省のときには必ず弟とご飯を食べて、飼い犬が死ぬ時のことをたまに想像して。時間がかかることは先延ばしにしていいし。

 

つまらないのを怖がらないで、これからも何でもこのブログに書いてね。私ももっとここに来るようにするよ。